HPLのインストール方法
Raspberry PiへのHPLインストールの手順を説明します。
1. 依存ライブラリのインストール
HPLのコンパイルに必要なライブラリをインストールします。 Raspberry Pi上で以下のコマンドを実行してください。
$ sudo aptitude -y install libblas3 libblas-dev libatlas libatlas-base-dev libc6-dev
2. HPLのダウンロードと解凍
HPL配下のページで配布されています。
http://www.netlib.org/benchmark/hpl/
今回は2014年12月15日現在最新の hpl-2.1 を用いて計算を行います。 以下のコマンドでファイルをダウンロード、解凍してください。
$ wget http://www.netlib.org/benchmark/hpl/hpl-2.1.tar.gz $ tar zxvf hpl-2.1.tar.gz
解凍して出てきたディレクトリは、次に行うmake作業を楽にするため、ホームディレクトリに移動します。 以下のコマンドを実行してください。
$ mv hpl-2.1 ~/hpl
3. Makefileの設定
HPLをmakeするため、ライブラリやコンパイラの場所をMakefileに設定します。 本来の手順では以下のコマンドのように ./setup ディレクトリのテンプレートをhplのルートディレクトリにコピーし、設定を行っていきます。
$ cp setup/Make.Linux_ATHLON_CBLAS ./Make.Linux_ARM_CBLAS
しかしこの設定の手順は非常に大変なので、今回は私が設定したMakefileを配布し、 これを用いてmakeを行います。 以下のURLよりファイルを取得してください。
4. make
HPLのmakeは、先ほどダウンロードしたMakefileの拡張子を引数archに渡して行います。 以下のコマンドを実行してください。
$ make arch=Linux_ARM_CBLAS
5. コピー
これまでの手順をすべてのRaspberry Pi上で行うのは大変です。 そこで、すでにコンパイルの終わったものを、rsyncで他のRaspberry Piにコピーします。
以下にrpicluster02をコピー先としたコマンドを示すので、このコマンドの”rpicluster02″の部分を各マシンごとに変更しつつ、すべてのマシン宛に行ってください。
$ rsync -ah -e ssh ~/hpl pi@rpicluster02:~/
これでインストールは完了です。